自動車の販売価格や買取価格はどのようにして決まるのでしょう。
新車の場合はメーカー希望小売価格という形で決まっていますが、実際には人気度などに応じて希望小売価格から値引きが行われます。
値引きの額は販売ディーラーとの交渉で決まりますが、車種や購入する時期、人気度などによってある程度相場が決まっており発売から時間が経過するほど値引き幅は拡大する傾向があります。
またライバル車の値引き額や景気の状況なども影響を与えながら値引き額の相場が形成され、その相場をベースに購入者と販売担当者の間で価格交渉を行い最終的な価格が決まります。
中古車の場合はメーカー希望小売価格に関わらず、需要と供給のバランスで価格がきまります。
中古車市場に出回っている(供給されている)数が購入希望者(需要)より少なければ価格は高くなっていきますし、逆であれば安くなります。
従って、同じ時期に販売された同クラスのライバル車同士で新車価格に大きな差が出ることはありませんが、中古車価格ではかなり差が出る場合があります。
極端に例えれば新車での販売価格が何百万円であろうとも購入希望者がゼロであれば中古車としての価値はゼロということになります。
自動車の買取価格はオートオークションなど中古車市場での成約価格に連動して決まります。
人気の高い車でも大量に市場に出回れば中古車市場での価格が下落し、買取価格も下がります。またディーラーでの下取などでは市場の動向に関わりなく新車価格と経年(年式)や車両の状態などから価格が決まることもあるようですが、その場合は市場価格を反映している買取店などに比べて安く査定されることが多いようです。
もちろん自動車は時間が経過するほど価値は下がりますので、同じ車両でも今日売るときの価格よりも1年後に売るときの価格の方が安くなるのは言うまでもないでしょう。
そういう基本的な価格の決定要素に加えて大きく影響を与えるのが人気度(需要と供給のバランス)ということになります。
中古車の買取価格を一般の人が調べるにはどうすれば良いでしょう?
自動車の買取店や中古車販売店にコネが無い場合、買取価格を調べるのは難しいでしょう。車を乗り換える際には新しい車を購入する店やディーラーで下取りしてもらう場合が多いと思います。
この際の価格の交渉で重要なのは愛車の買取相場を事前に調べておくことです。
例えば新車の場合、車両本体価格からの値引きやオプションからの値引きなどに加えて下取り価格の上乗せなどを総合して金額が提示されることが多いのです。